激しい打ち合わせ


明日のイベントに向けて、他支社からも社員が集まる。
打ち合わせ、とは名ばかり。会社の近くの居酒屋へ。


昼飯食べれなかったのでお腹ペコペコ。しかし、
明らかに食べ物とアルコールのバランスがおかしい。
暑い一日だったのでビールを勢いよく飲んだのは
いいけど一向にまともな食べ物が出てこない。


いや、量が少ないのだ。人数に対して。端っこに
座ったのが間違いだった。まわってこない。
なのに余ったアルコールはやってくる矛盾。


結局、むちゃくちゃに酔いがまわり、気付いたら
帰るぞ、と起こされました。


終電がないのでタクシーで帰る。後輩と一緒に。
最後の記憶は誰か本社の人間が仕事のやりかたを
めぐって激しく口喧嘩してたなぁ。


僕は激しく酔ったときの恒例でやたら眠い。
つまらない言い合いに参加するつもりもなく、
ひたすら睡魔と戦っていた。


具合が悪いように見えたのかなぁ。端っこの僕の
席の隣りに、誰かが座布団で枕を作っていた。
「横になれば」って余計なお世話だ。こっちは
必死で睡魔と戦っているのに。


でも年長者の気持ちもむげにできない。ためしに
少し横になってみよう。

お、いい座布団だなぁ。気持ちいい。こりゃほんとに
寝れそうだ。いかんいかん。いま負けそうになったぞ。
あ、でももう一回だけ頭を乗っけてみようかな。
いいねぇ。話はつまんないし、このまま寝たら
気持ちいいだろうなぁ。


何度目の戦いで破れたのかは覚えていない。
気付けば終電はなくなり、飲んですぐに寝たので
変な酔いかたで激しく気持ち悪い。明日のことなど
どうでもよくなってきた。


しかし、みんなもよく同じ店に5時間近くも居た
もんだ。明日の仕事の打ち合わせでみんな消耗して
しまっている。明日は誰が働くんだろう。