つけ麺

部屋に篭っていると、声が届かないので 晩ご飯ができるとLINEが飛んでくる。 「ご」 もう1文字なのだ。そんなに面倒なのか。 「ごはん」だったはずだが、いつの間にか「ごは」になっていた。 最近は、とうとう1文字になった。 先日は「送らなくても察して来い」とまで言われるまでに至った。

会社から帰って、ご飯を食べる前にいつの間にか寝てしまっていたらしい。 23時過ぎに目覚めると、2時間前に届いたメッセージに気づいた「ご」。

あーあ、しまったなとリビングに向かうと、奥さんの悲しい眼差しと目があった。 「ラーメン」

あー、よりによって。 麺がスープを吸い込んで、どんぶりを除いても麺だけでスープが見えない。 そして、冷たく冷え切っている。どうしたものか。どう食べれば良いのか。

ふと、ビジュアルがつけ麺に見えるなと思った。いけるかも。

麺の下にわずかに残ったスープを小さめの器に移し、少しお湯を足す。 電子レンジで温める。熱々に温める。 取り出して、胡椒をかけて、つけ汁の完成だ。

いま思えば麺も温めた方が良かったかも。けど、玉子が乗ってるので冷たいままに。 つけ汁が熱々のうちは予想よりも美味しかったので大成功。麺が柔らかいのが残念。 あと、つけ汁は熱々の方が美味しいので、そこが今後の課題。

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