ケータイ電話の市場は伸びに伸びた。
もう、一人一台といった感じで、家族それぞれで一台持ってても、今じゃ珍しくない。
機能も各段と進歩していて、メールやインターネットはあたりまえ。
上司がケータイでメールをしてるのを見ると、凄い時代だなと思う。
いままではケータイの市場は拡大路線だったが、ここまで普及してしまうとこれからはそうもいかない。各社のユーザーの奪い合いがすでに始まっている。
各社とも他社との優位点を見つけたら、ここぞとばかりに押し出し、CMなんかにはっきりと出している。
それは、料金プランだったり、インターネットサイトの充実だったり、読み込みの速さ、つながりやすさ、音の良さから画質まで、手を変え品を変え。
ケータイのトップシェアは断トツでドコモになる。ドコモはトップブランドの強みを活かし、料金勝負よりも最新技術や機種の豊富さなどで勝負をしてきた。そんなドコモも最近は料金も下げざる得ないようである。それだけ競争が激しいということか。
ドコモといえば「iモード」の戦略は見事だった。ようはインターネット接続なのだが、インターネットとは言わずに新しく親しみやすいネーミングを付けた。ネーミングで勝負を決めた感じである。もちろんバックグラウンドも充実してたが、ネーミングが他社との差を決定付けた。
そのドコモは現在は次世代携帯電話「FOMA」を売り出し中だ。けど「iモード」に比べて、小難しさが先にたち、取っ付きにくい。
いまはJフォンが順調にユーザー数を伸ばしているらしい。僕の周りでもドコモからJフォンへの乗り換えが最近はよく聞く。
Jフォンはいま、「写メール」をCM戦略のメインに持ってきている。
もっとも「写メール」なんて言葉は1年前にはなかった。勝手につくった言葉だ。
それはJフォンがカメラ付ケータイの分野では他社を圧倒しているからに他ならない。ドコモもこの分野は弱い。だからこそ新しく「写メール」という新しい市場を作ってしまったのだ。ドコモが「iモード」の市場を作ったのに似ているが、親しみやすさはそれ以上ではないだろうか?
「写メール」はJフォンが作った言葉なので、他社が「わが社も写メールができます」と言えないのがつらい。写メールめあてに他社からJフォンに乗り換えたユーザーもいるくらいである。
今後もJフォンは「写メール」を動画も含めた形で押し進めるらしい。「FOMA」のような次世代携帯電話も各社から出てくるし、今後も激しい攻防があることだろう。そんなことを考えながらCMを見るのも面白い。