思い通りにいかない


家に帰ったらば、奥さんが泣いておりました。
しくしくと。
「どうしたの?!」
驚いて声を掛ける僕に「何でもない」との返事。


あぁ、そうか、何でもないんだ。よかった。
なんて納得できる状況では全然ない。そんなわきゃない。


しつこく問いただしていたら、不安そうにうろうろと
していた娘まで泣き出した。よく分からんがえらい
終末的な雰囲気になってきた。


「なんてこったー。もう終わりだー」
泣き叫びそうになる自分を押さえつつ聞き出すと
要するに育児に対する自信をなくしちゃってるようだ。


お疲れで考えが悪いほうへ向かっているようだ。
ちゃんとママとしてやっていけるか、なんて誰でも
自信ないだろうことを真剣に考えすぎちゃっている。


とはいえ、仕方がない部分はある。最近の娘は
かなり手強いのだ。反抗期真っ盛り。


奥さんは根が真面目で、完璧主義者。何事においても
ちゃんとやりたいタイプ。じゃなきゃ納得いかない。


子どもという思い通りにならない存在との生活で
多少は細かいところは妥協する術を身に付けては
きたのだが、やはり疲れているときなんかは上手く
コントロールしきれないことはあるようだ。


心より神に感謝。信じてないけど感謝。
今日は一つ間違ったら帰りが遅くなりそうだったのだ。
よかったー。いつも通りくらいで帰ってこれて。