プリペード・カードを落とす


営業車が使えなかったので、公共交通機関を
使っての営業。電車とバスの乗り換えがあり
面倒だが、致し方ない。


ここ名古屋は車社会。営業も車がないと不便
ではあるのだ。とくにこんな暑い日が続くと
たまらない。


ここ名古屋市にはユリカなるものがある。
いわゆるプリペイド・カード。あらかじめ
券を購入し、地下鉄や市バスで使えるのだ。


通勤にも利用しているので最高額を買って
みている。計算すると定期よりも得だったり
するときもあるので、ユリカで通勤をして
いるのだ。


5000円で5600円分乗車が出来る。それに
市バスと地下鉄を乗り換えると割引があり、
なかなかお得だ。


営業の帰り。市バスに乗り、降りたバス停
から乗り換えのため地下鉄の駅まで歩く。
暑い。さっさと地下に潜る。本屋に少し
立ち寄った後、改札まで向かい、ポケットに
手を入れる。


無い。名刺入れが。ユリカも入っている。
どこかで落としたのだろうか?
まてよ、買ってまだそれほど使っていない。
4000円以上は確実にあるはず。現金を
落としてしまったような衝撃。


実際、僕のおこずかいから計算したら、
かなりの大金である。


考えられるのはバスの中だ。歩きながらとは
あまり考えられない。落としたらさすがに
気付きそうだ。逆にさっきのバスの中、
降りるバス停が終着だったので思いっきり
寝ていたのだ。


座っているときに座席の上に落ちた可能性が
大である。一応、通った道を戻ってみるが、
当然バスはもういないのでバスの中は確かめる
ことはできない。


あきらめて会社に一度戻り、即座にバス会社へ
電話する。名古屋市の交通局であるが。


結局、あっさりとあった。降りたのが終着で
あったことが幸いしたのだろう。名刺入れ
なので名前の確認だけであっさり返してもらう。
中身もしっかりとあった。


やれやれ、暑い中を行ったり来たり早足で
歩いて、暑いのと焦ったので変な汗をかいて
しまった。


しかし、あって良かった。
プリペイド・カードの最大のリスクだよな。
落とすってことは。