娘に褒められる


娘に「せんせい」のペンを渡される。
久々かもしれない。しばらく部屋の隅で
眠っていた。


確か対象年齢は1歳半から。少し早めに
買っていたので、1歳7ヶ月になった
娘には、以前と違った発見があったのかも
しれない。


以前は、何か書いてとばかりにペンを渡し、
唸っていたが、今では書いて欲しいものを
指定してくる。


「きいーんたん」
はいはい、キリンの絵を描いてみる。
何だか久しぶりに書くと腕がなまっている。
へたくそだ。絵が。


いろいろ書いてみるが、明らかにへたくそ。
ちょっと傷心に浸っているが、容赦なく
またペンを渡される。


今度は絵の指定は無い。自由課題を与えられた。
何やら描くが、やはり腕は落ちている。しかし、
そんな絵を見てすかさず「じょーずねー」。


初めて娘に褒められた。ちょっと嬉しい。
どっちが大人か分からないが。
その後もおもちゃで遊んでいたら「じょーずね」
またまた褒められる。


いい気分なのでいいのだが、少しだけ複雑。