電車が止まった

会社から帰ろうかと外を見る。いよいよ台風23号
近付いて来た。風が強くなってきたようだ。傘を
さすのも一苦労のようだ。傘が役に立つだろうか。
今日は定時でさっさと帰らせてもらうことにした。


しかし、10/6に家からの最寄り駅が近くなったので
本当に助かった。会社は駅から近い。けれど今までは
家から駅までは徒歩で10分以上。それが新路線の
開通によって、最寄り駅が小走りで1分に大幅短縮に
なったのだった。
こんな傘がさせそうにない天気には本当に助かる。


帰る前にホームページで路線の確認をする。実は
その新路線が、さっき一部止まっちゃったのだ。
海の方まで行くんで、そっちは止まっちゃった。
わが家までは大丈夫だろうと思っていたが、確認を
してみた。


見事に止まっていた。30分前に。なんてこった。
せっかく駅が出来たのに使えないらしい。新路線は
高架を走るのだが、風速25m以上を計測してしまった
らしいです。


電車が止まるほどの風らしい。今まで使っていた路線は
地下鉄なので走っているようだが10分以上も歩くのは
キツいのではないだろうか。違う方法を考える。


また別の駅からバスという手がある。新路線の完成に
伴ってバス停も近くに出来たのだ。それがいい。


そのバスをめざし、ターミナル駅に向かった。
駅に到着し、地上に出る。会社を出たときよりも
雨と風が数段荒れている。完璧に傘がさせない。


暴風の中、バス停をめざす。もう濡れても仕方がない。
とりあえずバスがすぐ来ることを願いながら向かう。


無い。バス停が。なんか書いてある。バス停が移動を
しているらしい。眼鏡がビショビショ。よく見えない。
だいたい移動先が分かった。さっき地上に出てきた
場所だ。そういえばバスが居た。おかしいなとは
思ったのだ。まだ居るかな。乗り損ねたらどれくらい
待つのだろう。雨風を忘れて走れ。


真っ直ぐ走れない。凄い天気だ。まだ居た。眼鏡も
役に立たなくなってきた。あれかな。23番。そうかな。
知ってる地名が濡れた眼鏡を通して湾曲して見える。
ドアが閉まっちゃった。急げ。開けてくれた。
乗り込んだが本当にこれでいいのかな。


早く奥まで乗ってと注意された。そっか、雨風が
バスの中に吹き込むのか。ドアが閉まっちゃった。
まあ、いいか。とりあえず座ろう。


違うじゃん。これじゃない。乗るのは22番だ。1番違う。
やべぇ。どうやって帰ろう。