お風呂の中で、娘の左腕にあるアザを見つける。
アザの形、大きさを見ると、自分で噛んだような跡にみえる。
どうしたんだろう。動揺を抑えながら直接娘に聞いてみる。
極力自然に、何でもないような感じで聞いてみる。
どうしたの、これ?
「みうみう たべちゃったんだー」
やはり。
しかし、娘も何でもない感じで普通に答える。
そうなの? 痛くない?
「いたくないよ」
どうして食べちゃったの?
「うーん おいしいかなぁって おもって」
え、美味しいかを確かめたの?
その言い方が、あまりにも普通で、笑えた。
どう答えて良いか、なんか裏にはストレスがあるのか、
といっても噛み続けてもいけないし。迷い迷い聞いてみる。
美味しかった?
「おいしくなかったー」
また、食べてみたピーマンが美味しくなかったとでも
いうように自然な答え。心配することもないような雰囲気。
そっかー、じゃあ、もう食べない方がいいね。
「うん」
最後に痛くないかをもう一度確認したが、本当に痛くは
ないようなので、あまり責めないことにしつつ、
娘の言い方が面白すぎて笑った。