音と活字の違いはあれど

最近は読書に勤しんでいる。


超大作のファンタジー小説指輪物語」のあとに
SF短編集の「スーパートイズ」。
そして今はミステリー小説「R.P.G.」とジャンルは
様々だが、通勤や仕事の合間に読みふけっている。


ジャンルがバラバラとしているのは音楽と一緒だ。


たまに読書ブームが起こる。
常にカバンに読んでいない本を用意しておかないと
寂しいくらいだ。
時間が少しでもあると読みたいからだ。


この夢中になり具合も音楽と一緒だ。
一時期、常に聴いてないCDが手元にないと
落ち着かなくて、しょっちゅうCDを買っていたが、
本、それも文庫であれば経済的だ。
中古であれば100円からで売っている。
しかも、ここがポイントだが、読み切るのに
時間がかかる。なんとも有り難い。



音楽を聴くのと活字を読む行為は少し似ている。
音で表現した作品か活字で表現した作品かの違いで、
根っこは一緒だからだ。


今の会社に入社をした時に作文を書かされた。
このとき初めて思ったのだが、
作曲と文章を書く行為は似ている。


この時期はちょうど曲を創ったりしていた時だった
ので、頭は創作モードになっていたには違いない。
自然に作文を創作モードで書いていた。


書き出して、この辺で少し展開して、
ここで少し話題を変えて、また最初の話しに戻って、
などと、ちょうどAメロ、Bメロからサビにいって、
ここでリズムを変えて、とか作曲のノリで書いていった。


もともと文章を書く機会もそれほどなく、
得意な分野ではなかった。
しかし、この時は文章のまとまりがよく、なによりも
書いていて楽しかった。


音と活字の違いだけで表現するには違いなかった
からだろうと思う。


さしずめ、ここの日記は曲のネタを貯める為に
ギターを適当に弾きながらMDに録音していた時と
同じような感覚だろうか。