動物園


動物園。久しぶりだ。
子どもと来るのはもちろん初めて。


天気も良いので人は多い。
ほとんどが子ども連れ、僕らと同じように
ベビーカーを押している親もたくさん。


もともと動物好き、子ども好きな僕には
動物園という場所は予想以上に愉しい。
動物を見てもよし、動物を見てる人間、
特に小さい子どもの様子を見てもよし。
ぜんぜん飽きない。


ワクワクして心踊らしながら、わが子が
どんな顔をしているか見てみる。
さて、可愛いわが子は・・・。


ジトーッとした目付きで周りの喧騒を
眺めている。
その視線は、まだ夢の中を捉えている
よう・・・。


「ほら、ゾウさんだよ!」
見やすいように抱き上げ、見せてあげる。
リアクションは極めて薄い。
陽気がよけいに眠気を離してくれない
ようである。


まあまあまあ。
そのうち目を覚ますだろう。
親のほうが遥かにテンションが高いのも
一興なのかもしれない。


ここは目指せクマさんだ。
好きなクマさんを見たら一気に目が
覚めちゃうかもしれない。


しばらくすると、シロクマが見えてきた。
色違いだがクマには違いない。


しかし、遠すぎるのか、オシリしか
見せてくれないからか、みうちゃんの
反応は悲しいくらい薄い。
なんてこった。


ところが、意外な伏兵、オットセイに
意外にヒット。
水の中で自由に泳ぎながらボールで遊ぶ
オットセイに声をかけ、手を上げ、
様子を見ている。


その後も、みうちゃんが気に入って興味を
持つと、手を上げて話しかけている。
ご挨拶でしょうか。


最初は心配したが、それなりに反応を
しているようだ。
みうちゃんがノッてきた頃に残念ながら
閉園の時間が近付いてきてしまった。


今度はもっと早く来なくては。
けど、2時間ちょいのこのくらいの時間が
疲れ過ぎなくていいのかもしれない。


みうちゃんには良い刺激になったかな。