子供の世界


年始挨拶ということで僕の実家に行く。
両親にみうちゃんを見せるのは3回目に
なるのだろうか、1時間と離れていない
ところに住みながら、親不孝もんだ。


両親の他に、妹とその子供2人が待って
いてくれている。2人とも女の子だ。


もちろん僕を待っててくれる訳ではなく
みうちゃん目当てである。
1歳の誕生日祝いでおもちゃを貰って
しかもお年玉まで。有り難いことだ。


妹の娘は来月5歳になるお姉ちゃんと
2歳の妹。特にお姉ちゃんのほうは
みうちゃんに会うのを心待ちにして
いたようだった。


さて、ここに4歳、2歳、1歳と近い
歳の女の子が集まったわけだ。
当然、みうちゃんは兄弟姉妹がいない。
それに、近い歳の子とまともに遊ぶのは
初めての経験だ。


親としては、どんな反応をするのか不安
でもあったが、車で向かう途中に熟睡
していて、起きたら知らない場所に居た
からか、突然の大泣き。


結局、奥さんが外に抱きながら散歩に
行くまで泣き止まなかった。


親としては不安倍増。親にも悪いと思い
つつ、こればかりは仕方ない。少しだけ
人見知りも入ってしまっただろうか。


散歩から帰ってくると少し落ち付いた
ようで、徐々に周りを気にしだす。
いきなり泣かれたので、妹の子供までも
少し遠慮ぎみに接しているようだった。


ところが、ここからみうちゃんは本領を
発揮しだす。


いろんなものを指差しては声を出したり、
妹の子供が見ている本に食らいついて
いったり。


みうちゃんが徐々に慣れてきた様子を
見ると、妹の子供たちも徐々に接し方が
慣れてくる。


やはり子供同士のほうが打ち解けるのが
早いようだ。大人のほうがビクビク。
あっという間に子供たちの世界で遊んで
いるようだった。


みうちゃんは同じような歳の子供と長く
遊んだのは初めての経験だったので、
不安とともにどのような態度に出るのか
非常に興味があったが、やはり今まで
見せないような態度だったりで面白い。


分かったことは、見事に「お嬢さま体質」
に向かって邁進しているということだ。


身体の大きな子にも平気で向かっていく。
張り合って真似して声を上げたり、物を
掴んで奪ったり、全然負けていない。
強い子になりそうだ。精神的に。


でも「ハイ」といった感じで物を渡し
たりと、親バカ心をくすぐる優しさの
片鱗も見え隠れ。いい子だったりする。


僕としては、今の時期は甘えるだけ甘え
させて良いと考えている。そのほうが
精神的に安定して、強く優しい子に
なるのではないかと思っているからだ。


もちろん、やってはいけない事は教えて
いかなければいけないが、根気よく
言って聞かせていきたいと思っている。


そんな狙い通り、強そうで優しそうな
素振りを見せてくれ、非常に僕としては
満足でした。このまま真っ直ぐ育って
くれるといいななんて、親バカな気持ち
全開の1日だった。


しかし、子供だけの世界というのは、
また全然違うのだな、なんて実感した
日でもありました。