不可解な涙


今日から新しい年である。
初めて迎える3人の正月でもある。


今日は何も予定を入れずにのんびりと
過ごす。あまりにも暖かいんで近所を
ぐるっと一回り散歩をしたぐらいだ。


あとは、家の中でみうちゃんと遊んで
過ごしていたわけだが、みうちゃんの
成長や変化を観察するには良い機会。


何となく掛けてあるテレビの番組を
みんなで観ている。バラエティ番組で
「お笑い」の人たちが出ている。
こんな番組が多い。


僕と奥さんが観ていると、側で一緒に
座ってみうちゃんも観ている。


僕と奥さんが大笑いしていると、
一緒に観ていたみうちゃんがこっちを
振り向いた。
と思ったら今にも泣きそうな顔をして
いる。


「どうしたの」と声を掛けてもダメで、
そのまま泣いてしまった。
テレビを悲しそうに一瞥して。


何故なの?
楽しそうな番組でテレビの前でも中でも
みんな笑ってるのに、どこが悲しいの?
不可解だ。


これが一度だけじゃない。僕と奥さんが
テレビを観て笑っていると、何度か同じ
ように悲しそうな顔になるのだ。


さてさて、パパとママが笑っているのに、
何故に泣くのだろうか。


最近は、自分の思い通りにならなかった
ときや気に食わなかったりすると泣いて
しまうことがある。
それだけ精神的に成長したということで
あろう。


今回は何が嫌だというのだろうか?


考えてみると、例えばパパとママが何で
笑っているのかが理解できないからで
あろうか。


「おかあさんといっしょ」と違って
大人の笑いはさすがに解らないだろう。
どこが面白いか。それが嫌なのか。


それとも、二人がテレビを観て大笑い
していると自分が放ったらかしになって
いる気がしちゃうのだろうか。


けれども、話しかけながらでもダメだ。
さては、放っておかれるというよりは
笑いの中心が自分ではないのが嫌なので
あろうか。


お姫さま体質に育てているので、それも
ありえることではある。


しかし一体どうしてなのか、謎だ。
それだけ心が複雑になってきているので
あろう。面白い。
なかなか研究の余地はありそうだ。