贅沢な勉強

昔から本が好きで勉強は好きなほうであった。
国語辞典や百科事典を与えておけば、いつまでも
目を輝かせてペラペラとめくっているタイプだった。


けれども学校の勉強は別で、予習復習はほとんど
しない。宿題とは授業中にやるものだった。


自分の興味をもったものは、自分でどんどん調べて
飽きる事なく勉強するのだが、興味がないものは
全くやらない。狭く深い勉強だ。学者タイプなので
あろう。


しかし、勉強とは時間のかかるもので、働きながら
何かを学ぼうとすると時間がいくらあっても足りない。
通勤時間と昼休みが一番の勉強時間だ。


休日はというと、家のことでバタバタしちゃって、
通勤時間が無いだけ、平日よりも勉強時間はない。


つくづく勉強とは贅沢な時間の使い方だと思う。
知的好奇心が人より大目なのか、勉強することは
楽しくて仕方がない。


全然はかどらないのだが。


けれども、もしかしたらフランス語なんかよりも
英語を勉強したほうが仕事にも将来的にも役に立つ
のではないだろうかとの疑問に苛まれながら、
この役に立つかどうか分からない勉強がまた楽しい
んだなぁ、と妙に納得してみたりする。

最高の贅沢だ。