「ぱぁぱぁ!」
娘の声で目が覚める。ベッドの上からこちらに
向かって叫んでいる。
嬉しいではないか。出張から家に帰ってきたという
実感が沸いてくる。
はぁーいー、と返事をしながらも、自分が妙に
すっきりと目が覚めたことに不安を感じて時計を
探す。
・・・。
やばい。もう行かなきゃ。慌てればギリギリで
間に合いそうだ。それでも少しだけ娘を抱っこ
しつつ、急いで用意して出かける。
出張中のホテルのベッドでは目覚時計がいらない
だったのに、久しぶりに家の布団で寝たら爆睡。
目覚時計のアラームに全く気付かなかった。
危なかった。娘に起こしてもらわなければ、遅刻
だったに違いない。助かった。ありがとね。
明日はパパ休みだからたくさん遊ぼうね。
というわけで、今日はさっさと行ってくるね。