娘と本

散歩と自分が借りるついでに、娘の本も図書館から借りてきた。
前々から本は好きだったが、そろそろ破ったりかじったり
しないだろうとの判断だ。


自慢じゃないが僕の選ぶ本は娘に受けが良かったりする。
別にディズニーのキャラクターやアンパンマンが載っている
わけではない。ゾウさんやヒツジさんのお話だ。
感性が近いのか精神年齢が近いのか、本なら何でも良いのか
分からないが、気に入って何度も読みたがる。
自分一人でも読んでいる。


僕や奥さんが読んであげるのをちゃんと聞いているのだろう、
悲しい場面では悲しい顔。大笑いの場面では大笑い。
怖い場面では怖そうな声。使い分けて一人で読んでいる。


その娘の本を読む姿がとても好きだ。本を読む楽しさが
伝わってくる。絵を楽しむのではなく、お話を楽しめる
くらいになってきたようだ。


DVDなんかを繰り返し観るよりも、自分で声を出しながら
本を読むほうが娘にとっても良い気がする。


とはいえ、そういえばDVDでも台詞を真似してるや。
あまり一方的に受動しているだけじゃないですね。
台詞を真似て、物語を先読みして恐い場面の前に逃げ出して、
キャラクターを親が反応するまで報告して、落ち着かない。


それでも本って自分のペースだし、親に読んでもらうという
コミュニケーションが土台にあるし、想像力の働く場面が
多いし、良いですよね。


映画とかの影像作品は、それだけで作品として完成を
しちゃってるけど、特に子ども向けの本は作品だけでは
未完成で、読み手が声を出して読むことで初めて作品として
完成するような気がします。


だから娘が本が好きなようなのは、とても喜ばしい限り。