お年玉の行方


「お年玉はお母さんがあずかっとくわね。」
FUJIFILMのテレビCMから流れてきたセリフ。


そうそう、確かに預けてしまった憶えがある。
お年玉の行方はどうなってしまったんだろう。
気付いたときには時すでに遅しだ。


その点、うちの娘は2歳になったばかりだと
いうのにしっかりしたもんだ。ママやパパに
「あずかっとくわね」なんて言う隙も与えは
しなかった。
小学生のときの僕よりもしっかりしている。


はい、と手渡されたお年玉袋。少し中身を
気にしつつも、そこでは開けず、すかさず
貰ったばかりの本の間に挟んでしまった。


もう1つ、2つ目はお年玉袋にプーさんの
絵が描いてある。一瞬、迷ったのか少しだけ
ためらいながらも、やはり中からは出さず、
すぐに本の間に挟んでしまった。


すかさずしまい込んでしまった。なかなか
しっかりとしている。そして素知らぬ顔で
遊びだしている。参ったものだ。
自分のもの、という意識はしっかりとある
ようである。


自分のもの、他人のものという区別は
しっかりと出来ている。自分のものでは
ないと、我慢するところもみせる。


「みうみうの みうみうの」と自分のモノと
主張したり、欲しいとねだったりをよくする
ようになってきた。成長の過程だ。ここで
自分の所有物が自分の好きなようになると
納得すると、ようやく人に分け与えるという
段階にいくはず。
たまに、そんな素振りも見せつつある。


ただ、最近は貰いモノが多くて、プレゼント
なんかを貰い慣れてきているように見える。
まあ、この正月を越えるまでなんだろうが。
取りあえず娘のモノはどんどん増殖中。