しもやけ

水が冷たい。可哀相に、奥さんはあかぎれになって
しまったようだ。しかも、赤くなってぱんぱんに
腫れてきちゃってる。ちょっと酷い。


最近変えた、食器洗いの洗剤がいけなかったのかな、
ちょっと強力過ぎたかな。なんて話していた。


お義母さんがその手を見て「しもやけなんじゃない」
と言っていたという。


しもやけ。


懐かしい単語だ。久しぶりに聞いたかもしれない。
何だったっけかな、しもやけ。一瞬考えちゃった。
そういえば、小中学生あたりによくなった気がする。
しもやけ。手よりも足の指なんかに。


そう言われて見てみると、確かに微かなしもやけの
記憶に似ている。痒いらしいし。痒そうだ。


そっかー、しもやけかー、可哀相に痒そうだなー。
懐かしいなー。なんないなー、しもやけ。何でだろ。


驚いたのは、奥さんが今までしもやけになったことが
ないということだ。初しもやけ。おめでとう。