「ままー ごめんねー」
プラスチックのケースを自分の足に
落っことしてしまって怪我をした娘。
「いたいよ」というのでどこが痛いか
聞いてみると、足の指にちょっぴり
切り傷ができている。空っぽのケースで
軽いので大したことはないが少し出血。
「いたいよー」と言っているが顔は
平気そうなので安心。心配して足を
見ているママに「ごめんねー」と声を
掛ける余裕があるほどだ。
寝る前のことだったので、布団に血が
付いてもいけないと、ちっちゃな指に
絆創膏を巻き付けてみた。
なぜか謝りながらも嬉しそうな娘。
「いたいよー みてー いたかった」
「ぱぱー はったの?」
「ままー ごめんねー」
「とんでけーって」
しかし、なぜ嬉しそうなのか。