元気な病人

ゼェゼェと、たんが絡んで息苦しそうに寝ている娘。
どうやら咳の風邪のようで苦しそうな咳をする。
咳をしたあとで、小声で「いたい」と言いながら、
口の中に手を入れ、痛いところを探そうとしている。
喉が痛いんだなぁ。少し可哀相だ。


咳以外は至って元気なのだが、念のために病院に
連れて行くことにした。


薬を飲むとグターッとなって、ダルそうにな感じで
不機嫌になり、それはそれでつらそうになるので、
できたら薬を飲まさずに治したいのが、咳がくせに
なっても治りが遅くなっちゃう。


朝一で病院に予約の電話をしてみるが繋がらない。
何度か掛けなおしても話し中で繋がらず、1時間も
経っている。人気チケットではあるまい。何でだろう。
予約なしで直接行くことにした。


着いてみると混んでるようで、土曜日だというのに
予約時間が午後の2時からになってしまった。
診てもらえるだけマシだろうか。


仕方なく、ショッピングセンターに行って時間を潰す。


誰が病院に行くんだっけ。これから。
とても病人とは思えぬ元気さでペットショップから
ゲームセンター、そしてそこら中を走り回る娘。
汗かくから走り回らないで・・・。


こんなに元気で、病院へ行く必要があったのだろうか。
再び病院に到着した頃には親のほうがぐったりして
一番元気なのは娘でしたとさ。