ピーピーポー


本を見ている娘が、表紙の破れた箇所を
指差して言う。「ピーピーポー」。
意味が分からずキョトンとしていると
反応を見るかのように何度も僕を見て
「ピーピーポー」と。


ピーピーポーでしょ?
そんな問いかけの目で訴えられるが、
何のことかさっぱり。思わずおうむ返し
「ピーピーポー?」と。


奥さんに聞いてみる。ジーパンの破れた
ところを差してもピーピーポーと言う
らしい。


ちょっと自分の記憶を探る。そういえば
お風呂上がりに、自分のおへそを差して
ピーピーポーと言っていたような。


奥さんに言うと、そういえばお風呂の時に
おへそを「ベリーボタン」と教えたらしく、
それをピーピーポーと言うらしい。


おへそを「ベリーボタン」というとは
全くの初耳ではあるが、1つ謎は解けた。
ピーピーポーとはベリーボタンらしい。


「ベリーボタン=bellybutton」らしい。
奥さんにはブルーベリーのベリーと教えて
もらったが、綴り違い。bellyとはお腹の
ことのようだ。


ぽぽちゃんの人形のおへそを指差して
ピーピーポーと言っているのも発見。
やはりベリーボタンと言っていたようだ。


さて、それはともかく、何故に破れた本が
ピーピーポーなのか。ジーパンの破れた
箇所と併せて考えると、きっと穴が空いたり
破れたりといった状態をベリーボタンと
しているのだろう。


とはいえ、ぽぽちゃんのおへそはポチッと
飛び出ている。それもベリーボタンとして
いるということは
「おへそ及び穴が空いたり破れているさま」
それをベリーボタン=ピーピーポーという
のであろう。


しかし、何だか娘に英語を教わった気分。