広い小さな世界

趣味を持つということは良いことだ。
奥さんはFlickrの魅力にはまり、写真を撮りまくっては
Flickrにアップして、海外の見知らぬ人となんかとも
コメントを付けあって楽しんでいる。


暑いくらいではあるが行楽日和の休日、リトルワールドという
テーマパークへ出かける。テーマパークといえども
ジェットコースターや派手なアトラクションがあるのではない。
敷地内に世界各国の建築物が展示してあり自由に入れたり、
国々の食べ物があったり。一日で世界一周ができる。
そんなところだろうか。


ある意味、被写体が転がっている。奥さんはカメラを片手に
生き生きしている。そいつは良いことだ。


しかし、娘も自由に走り回れる解放感に生き生きしている。
走っては、急に立ち止まって葉っぱを拾ったり、階段を見つけ、
駈け登って行ったり。自由だ。
けど時折見せる危なっかしい場面。なかなか目が離せない。


そんな娘に付いて回っていると、奥さんがいない、時折消える。
娘の側にいても目線は遠い。被写体探しに熱心だ。
いかん。使い物にならない・・・。2人して自由だ。


リトルワールドと言えど、2歳の娘にはまだまだ広い。
しかも暑い日差し。前半に飛ばしすぎた娘は折り返し地点を
越えた辺りから疲れてきて機嫌も不安定になってくる。


それでも走る娘。疲れた表情に自分では気付いているのか
いないのか。走っては気に食わないことがあって怒ったり、
一ヶ所をしつこいくらい動かなかったり。


2歳児と追いかける親にはまだまだ広いリトルワールド。