ふくろう猿


またまた動物園に行ってみた。
最近、特に動物に興味を持ち始めた
子どもを連れて、天気のいい休日に
動物園に行くというのは、なかなか
贅沢で幸せな過ごし方だ。


前回 の反省を踏まえ、ゆっくりと
時間の余裕を持って出かけるはず
だった。


ところが、何だかんだで家の事を
いろいろ済ませたりしてたら遅く
なってしまった。
前回と大して出発時間は変わらない。


しかもまた、ちょうど動物園に到着
するころに、みうちゃんはネムネム。
まったく学習能力のない夫婦である。


実質2時間くらいで動物園が閉館に
なってしまう。前回見れなかった
ところから見て回るが、まだまだ
見てない所が残っている。


4時半が閉館なのだが、2回とも閉館
まで居てみて学んだことは、閉館の
1時間前には動物たちの営業は終了
してしまう、ということだ。


ほとんどの動物がご飯を食べるため
だったりで裏の檻に入っていって、
今日はそのままお終いといった感じ。


裏から見ることはできるのだが、
暗いのでみうちゃんも気付きにくい。
ライオンやトラなどは、やはり広い
ところで見てみたい。


やっぱり朝から来なきゃ。


ところで、1つ気になっていたこと
がある。前回、動物園に来た後に
掲示板で情報をもらった“ふくろう猿”
を確かめることだ。


前回に大きく鳴いている猿がいて、
人だかりが出来ていたのだが、
何となく通り過ぎてしまった。
たぶん、あれが“ふくろう猿”だった
のであろうと、向かってみた。


今日も大きな声で鳴いている。
キーキー、ホーホーと大きな声だ。
ホーホーというところは確かに
ふくろうのように聞こえるかも
しれない。


今日も人だかりが出来ている。
近付いて行くと、種類の名前が
書いてある。


“フクロテナガザル”


似ているようでちょっと違うが
たぶん、“ふくろう猿”だろう。


掲示板では、お子さんはビビってた
とのこと。みうちゃんはどうかと
近付いてみる。


けっこう興味深げに見つめている。
しばらくすると、猿が下の方に
下りてきた。
みうちゃんの目の前にやってきて
みうちゃんと向かい合ってお互い
不思議そうな顔で見詰めあっている。


突然、みうちゃんが嬉しそうな声を
あげた。何かな、と思ったが猿の方
を見ていない。


目の前の手すりを見ている。
金属の手すりに反射している自分を
見て喜んでいる。


最近、鏡が好きだから・・・。
目の前の猿は立場なしだなぁ。