花よりカバ

暖かく、いい天気になった。予定通り、お弁当を持って
花見も兼ねて動物園へと向かう。久しぶりの動物園でもある。
成長した娘がどんな反応をするのかも見物なのだ。


見事に一面に咲いた桜。その桜の木の下でお弁当を食べ、
以前よりも動物に対する感受性が強くなっている娘と
あちこち歩き回るのは楽しいものだった。


ただ、ルートを考えず、あれが見たい、これが見たいと
思い付くままに動物をあげるのに従ったり、注意をほかへ
仕向けたりするのは大変だった。


なぜか行く前から「カバ」に興味を持った娘。
家にレゴのブロックでカバがあるからに違いないが
渋いところを狙ってくる。


動物園に着いた途端に「かば みよっか。 かばは?」
仕方なく地図でカバを確認。意外に近い。助かった。


「かばさん こっちきて。ざぶんと もぐって」


パパやママじゃないんだから、思い通りに言うことを
聞いてくれる行くなんてことはなかなかないよ。
外の世界はあなた中心じゃないんだよ。


その後もいろんな動物に注文をつけながら受け入れられず
不満そうでしたが、それは無茶だって。そんな目で
パパを見ても、パパにもカバの耳は動かせません。


その後はゾウ。動物園の正反対。3回も見るはめになった
ペンギン。えらい大騒ぎのフクロテナガザル。
あれこれを見ながら、最後にまたカバを見つつ帰りました。


娘が動物を見やすいようにと抱っこが多かったので
なかなか大変な3時間ほどでした。