禁止ワード


「スティッチ」
いま、わが家で封印されている言葉である。
この言葉が娘の耳に入ってしまったら大変である。


「バイバイ」「スティッチ?」「みるー」「リロ」
「スティッチにあいたいなー」「だめ?」「みるー」
「スティッチ。だめ?だめ?スティッチー」


いま掛かっているビデオはバイバイしてスティッチの
ビデオを掛けろということである。ようするに。
ごめんよー。泣いて頼まれてもレンタル屋に返して
きちゃってるんだよー。


いまは思い出さないように祈るばかりだ。iMac
壁紙からもスティッチは外しました。


予想を超えて気に入ってしまって困ったもんだ。
仕方がないとDVDを買おうかと思ったら、高い。
わが家に揃うバグズ・ライフ以外のピクサー作品。
そいつらよりも遥かに高い。4410円もする。続編は
少し安いが、合わせたら8000円弱。ピクサーの作品は
それくらいで4本揃ったのに。


ここは本で我慢してもらおうか。本屋に連れて行く。
あったあった。こいつでどうだ。


実は本を買うのもリスクがある。本を見て、思い出して
DVDを観たくなる可能性があるのだ。モンスターズ・
インクがそうだった。


本を見せる。
スティッチ!」声が弾んでいる。そういうのに
弱いんだよパパは。けど財布を握るのはママだから。
けど、ママもそういうのには弱いらしい。


けど、本も買わなかった。理由はこうだ。
娘のお気に入りのキャラクターが載っていなかった。


絵本に載る時に削られるようなキャラクターが
妙に好きな娘。何故にそんなに惹かれるのだい。


ディズニー・ストアでもスティッチの縫いぐるみに
反応しつつ、そのキャラクターの名を呼ぶ娘。


「ビィデッド」
スティッチの飼い主のリロのお姉さんナニの友達の
男の人、デイビッド。言い方の順番が違うが彼だ。
お姉さんも縫いぐるみにないんだからあるはずがない。


そいつはDVDを買わなきゃ出てこないなぁ。


(この話は明日にも続きます)