パペット使い

気を抜くと、娘の命令によって両手にパペットである。
奥さんと僕、どちらに指名が飛んでくるか、油断ならない。
指名を受けてしまったときは、思わず笑顔が固まる。
運良く逃れたときは、奥さんに同情しつつも安堵。


右手にカエル。左手にゾウ。
娘に言わせればゲコとパオン。


パペットには高い要求が付きまとう。ゲコとパオンに
パズルやお絵描きを要求するのだ。構造上ゲコのほうが
モノを掴むのは得意。とはいえ親指と小指だけで
パズルやお絵描きは無茶がある。かなりキツい。


隙を見てゲコは飛び立つ。右手という束縛から。
すぐに見つかる。泣かれそうになる。ゲコ帰る。
呼ばれる。やる。何を? パズルだね。へ〜。はいはい。
うわ〜、どこかな? だってゲコちゃんと掴めないもん。
無理だって。はいはいはい。みうちゃんやってよ。
ゲコいるよ。・・・お風呂入ろっか?


とにかく、パペット使いは上手くなってます。