スプーンの使い方


みうちゃんは自分で掴み食べが出来るようには
なったのだが、まだ器用というわけではない。


ぎこちなく掴んで、持ち替えて、口まで運び、
無事に口に入れる様はゲームセンターにある
クレーンゲームのような緊張感がある。
従って、スプーンで与えるのと併用である。


そのスプーンにも興味があるようだ。
隙を見せるとスプーンを取られてしまう。
けれども、手にしたスプーンをやたらめったら
振り回すわけではない。


口に咥えたり、食べ物を突いたりするのだ。
教えたわけではないが見よう見真似で使い方を
何となく理解しているようだ。


変なスイッチが入ると振り回すけど。


新年を向かえた1月1日から新しいトレーと
一緒に、食事の時にスプーンを渡すことにした。


専用のスプーンだ。食事中はずっと持っている。
咥えたり、食べ物を突いたり、時にはすくう
仕草までするではないか。よく解っている。


残念ながら裏返しなので無理なのだが、よく
解っている。


空中で右手に掴んだニンジンを左手で持った
スプーンの先にちょんちょんとくっつけてから
何も乗っていないスプーンを咥えたりまで。
本人はちゃんと食べたつもりなのだろう。


すくおうとして、なかなかすくえないところ、
奥さんが試しにスプーンに食べ物を乗せてみた。


すると、当然のように普通にすーっと口まで
運び、パクリ。食べちゃった。
本人は特別なことをしたという気はないらしい
のだが、見てるほうが期待していなかったので
驚いてしまった。


一緒に親もカレーを食べ、スプーンを使って
いたのも良かったのかもしれないが、しかし
見ていないようで、しっかり見ているものだ。