パンパと会う


3連休の最後、家族でもってのんびりと
よく行くショッピングモールへ向かう。
なかなか混んではいるが、あっちこっちへ
ブラブラと過ごす。


1階の食料品売り場のほうでパンパに
出会う。


パンパと言っても温帯草原のことではなく、
紙おむつのパンパースのキャラクターの
ゾウである。


このパンパ、みうちゃんは大好きで、
紙おむつを渡すと楽しそうに見ている。
おむつが入っている袋も大好き。


ついでに、おしりふきのケースに付いて
いるパンパも大好きで、見かけたら
飛んでくる。


おしりふきのケースの開け方まで覚えて
しまって、目を離すと中からおしりふき
を出して遊んでいる。


人間の大人の大きさのパンパを見かけ、
最初は呆然と眺めていたが、次第に
手を伸ばしたり、何故かバンザーイと
手を挙げたり。


食い入るように見ている。
前に人が来てパンパが見えなくなると、
ベビーカーを乗り出して横から覗き込ん
でまで見ようとしている。


パンパが熱い視線に気付いた。
額に小さな穴がいくつか空いたパンパが
風船を持ってやってきて、みうちゃんの
手に差し出す。


みうちゃん思わず手を引っ込める。
気になってジーッと見てはいるが、
風船に手を出さない。
パンパも困り気味。


替わりにもらっておくと、後からは
しっかり風船と遊んでいた。


パンパから離れると、声を上げてもっと
見たいと意思表示。名残り惜しそうに
ずーっと目で追って手を伸ばしている。


かなり気に入ったようだ。


パンパから離れてしばらくたっても、
急にニコーッと嬉しそうな顔をして
パチパチと手を叩いたりしている。
思い出しているいるかのような顔。


パンパに会ったのを思い出しているに
違いない。奥さんもそう見えたようだ。
満足げな幸せそうな表情である。


実は家に、パンパぱぺっとがあるの
だが、みうちゃんはダンボのぬいぐるみ
のほうが好きなようで、それほどは
仲良くなかったのだが、家に帰って
パンパぱぺっとを見せると、いつも
以上に反応する。


ちゃんとパンパだと理解して見ていた
のだろうか。
どうやら分かっていたようだ。
なかなか侮れない理解力だ。