真似っこ


高校くらいに仲間うちで集まってバンドを
組んだりしてみたことがあります。
結局、大学時代はずっと、社会に出てからも
しばらくやっていたのですが、いつの間にか
楽器は部屋のオブジェか物置きの奥へと。


高校時代はバンド経験のないものがほとんど
だったので、取りあえず曲を決めて、スコア
(楽譜)を買って来たり、曲を聴き凝らして
音を拾ったりして、コピーをやっていた。


最初は曲を作る技術も知識もなかったので
まずは好きな曲やアーティストを真似して
演奏してみるのです。
格好なんかも真似したりして。


これは、音楽に限らず、模写をしたり書道も
見よう見真似で模倣から始めます。


たとえ、創造的なことですら最初は模倣から
始め、徐々に自分のスタイルを見つけだし、
自由に表現していくものです。


わが家のみうちゃんも、今は模倣の真っ最中。
もう、大人の真似っこをして、思い通りに
いかないと怒ったり泣き出したり。


特に、大人がみんな持っている携帯電話。
誰かが使っているのを見ると凄い勢いで
奪おうとします。あげないと泣いちゃう。
みんなが使ってるからでしょうね。


いま、みうちゃんの前で携帯電話を出すのは
危険過ぎます。隠しておかなきゃいけない。


仕草も真似をして、手をパチパチするのが
流行り。なにかとパチパチしている。
ブンブン首を振る。楽しそうに。
ウンウン頷いたり。


真似をしてみて、大人の反応を見て、
使い方を確かめているような素振りです。
「そうそう、上手いねー」と誉めると、
嬉しそうにもう一度やってみて再度確認、
そうやって正しい使い方を覚えていってる
ようです。


意外と普段、イヤイヤと首を振っている
ものだなぁと、逆に発見したりします。


しかし、下手な事はできません。
気付いたら変な癖を真似されていたら
ショックに違いない。気をつけなくては。