電話の向こうの声


昨晩から出張に来ている。4泊5日だ。
娘とはしばしの別れ。親ばかには厳しい処遇だ。


奥さんと娘は奥さんの実家にお世話になるらしい。
奥さんはミシンを借りて娘の服とカバンを作ると
張り切っている。普段出来ないことが出来るので
気合いが入っているようだ。


そんな張り切っている奥さんも近くで見れず、
完成した作品を見せてもらうだけというのも寂しい
ものである。途中経過も見たいのに。


さて、バタバタと忙しいのだが、寂しさのあまり
電話を掛けてみる。向こうもバタバタと忙しい
ようである。買い物に行っているらしい。


カートに乗せたら娘は嫌だと暴れているらしい。
噂をすれば電話の向こう、奥さんの後ろから声が
聞こえてくる。「イヤ、イヤ」ほんとだ嫌がって
いるみたいだ。


機嫌は至極悪いようだが元気そうだ。大変なくらい。
奥さんも大変だなと思いつつ、こちらは和む。
娘の声も聞けた。いつもどうりの元気さだ。


なんだかんだで声を聞くと嬉しいもんだ。
早く帰りたい。