読み聞かせを始める

みうちゃんとの3人暮しが始まって
ようやく1週間。
しかし、体感的にはもっと長い気が
するのは、睡眠時間が少なくなって
いるからだろうか。


今日は1日のんびりと過ごす。
起きる時間も遅く、のんびりと平和な
時間を過ごす。


1週間の疲れは、やっぱりあって、
身体が重い。寝てはいるけども眠気が
襲ってくる。
奥さんもやっぱり疲れてはいるようで、
一番元気なのはみうちゃんだ。


奥さんの実家から帰ってきて、環境の
変化に慣れるだろうか、といった心配
をよそに、奥さん以上に馴染んでいる。



今日はほんと、何も予定を入れず、
だらだらと1週間の疲れを取ることに
した。


途中、交替で奥さんが隣のスーパーに
買い物に。
僕が反対隣の図書館に本を借りに。
それと、お昼にモスバーガーに買いに
出たくらいだ。


図書館には借りていた本を返して、
読みきっていなかったので、また同じ
本を借りたのだが、それだけでは芸が
ないので、みうちゃんにも本を借りる
ことにする。


いろいろ悩んだあげく、1ぺーじに
1、2行の文章が載っているだけの、
絵を見せる絵本が妥当だとは思いつつ、
どうも腑に落ちない。


奥さんがそのような本を平日に見せて
読んでいるらしいからかもしれない。


そこで、どうせ読んでも内容は分から
ないだろうし、見せるといっても、
まだ、どこまで理解できるのか。
ここは、言葉を聴かせることに重点を
置いて、長いお話を読むことにしよう。


読んでいる僕も退屈しないような本。
そこで選んだのは
“農夫ジャイルズの冒険”
思いっきり自分の趣味だ。


短篇集で、途中に挿絵があるとはいえ、
字ばっかり、漢字にふりがなはあっても
みうちゃんには意味がないだろう。
児童書とはいえ、小学生くらいが読む
ものだろうか。


著者はJ・R・R・トールキン。ちょうど
先行上映が今日やっている
ロード・オブ・ザ・リング(第2部)”
の原作者だ。
僕としては映画を観にいけそうにない
ので、その替わりといったところ。


夜、眠くてぐずりかけているときに、
この本を取り出して、読んでみせる。


最初の1、2ページは、不思議そうにも
何かをしはじめたパパの顔をじっと見て
いる。
僕は自分が話にのめり込みながらも、
みうちゃんに聞かせるように、紙芝居
でも見せるかのような、少し大げさな
口調で読み進めていく。


すると、急にみうちゃんが笑いだした。
いつになく、とびっきりの笑顔だ。
そのうち、真似るように言葉にならない
声も出し、超ごきげんになった。


その間ずっと、本を読んでいる僕の顔を
見つめている。


話は分からなくても、言葉をかけられる
のと、楽しそうに読んでいるのがいいの
だろうか。


途中で、ブブッとオナラをしたりの
大興奮のご様子。
おしめも濡れたのか、気持ち悪そうに
しながらも、ご機嫌である。


しばらくして、気持ち悪さがご機嫌を
上回ったので、今日は読み聞かせ終了。
おむつを換えてあげることに。


みうちゃんは、その後は眠そうにして
ママからおっぱいをもらっていたが、
僕はといえば、農夫ジャイルズが巨人に
ラッパ銃をぶっ放して、その後どうなる
のかが気になって仕方がない。


読み聞かせは、なかなかご機嫌になるし、
良さそうだ。
そのときは、続けるためにも自分の読み
たい本で始めることをお薦めする。