さよなら親知らず

「お抜きになるということでよろしいですか?」
「じゃあ今日は抜いて良いですね?」
会う人、会う人、確認するのは止めて欲しいもんだ。
抜くと決めたから来たに決まっているじゃないか。


ということで、頑張って抜いてきました。親知らず。


とはいえ頑張ったのは先生で、僕はといえば舌が
邪魔しないように場所を探すのを頑張ったくらいです。
舌で触ってみたくなるのを我慢しながら。


実際、抜くこと自体は痛くも痒くもありませんでした。
左顎は麻酔で僕のものであって僕のものではなかった
ですから。


結局は力ずくで抜くわけで、先生がぐいぐいと押す
緊迫感が伝わって、肩に力は入っちゃいますが、
全然痛みはないんですね。拍子抜け。終わりがけに
ミシミシと聞こえるのは少し嫌でしたが。


とはいえ、この麻酔が切れたときからが本当の勝負
なのかもしれませんね。とりあえず今は痺れていて
ちゃんと喋れません。