わんわん探知機


買い物などの外出先、眠くないときの娘はスイッチが
入って「わんわん探知器」となる。
至る所のわんわんを本物だろうが、写真だろうが、
ぬいぐるみだろうが、イラストだろいが、とにかく
見つけては教えてくれる。


探知器の精度はかなり高く、地面に埋まっていても
見つけ出しそうな勢いだ。


バリエーションとして、トゥイーティーとプーさんを
探し出す精度も極めて高い。


そんな娘を「わんわん動物園」なる場所へ連れて行く、
まさに「わんわん」だらけの場所だ。
どんな反応を示すのか、楽しみなところだ。


園内に入る前から写真や犬を連れている人を見て、
「わんわん」と連呼する娘、園内は当然犬だらけ、
ウマやウサギなどもいるが、やはり「わんわん」
あっちを見ても、こっちを見ても犬がいる。
期待通り喜びの声を上げる娘。


「ふれあい広場」がある。初めて犬に触れることが
出来るだろうか。


ところが、ちょうど休憩時間。そして有料。
どうしようか迷いながら、娘と柵越しに犬を見ていた。


犬も馴れたもんで近付いてくる。ところが逆に、
娘の方があまりの間近にたくさんの犬がいるという
非現実的な状況に固まっている。けれども視線は
まったく犬を離れない。


一生懸命に状況把握をしているようだ。


突然娘は何かが繋がったようで急に大はしゃぎで
喜び出す。理解したようだ現状を。素晴らしい順応性。


休憩時間が終わり、中に入って行く人がいるのを
見て、何故入らないのかと不満な声、有料であろうが
入らないわけにはいかなくなった。
しかし、よく分かっているもんだ。


中に入ると娘のはしゃぎようは凄い。容赦なく、
歩くより早いハイハイをしようとする。阻止が大変。


これまた有料だがエサを買うと、ようやく犬の方から
寄ってきたため、なんとか娘も手からエサをあげる
という快挙を成し遂げました。


手まで舐められ、最初は呆然として濡れた手を見つめ
立ちすくんでいましたが、後から犬がいなくなったのに
エサをあげる真似ごとを一人でしてほくそ笑んでたので
どうやらまんざらでもなかったよう。


とにかく良い体験が出来ました。